こんにちは!【SEVEN&EIGHT MUSIC】の管理人『ななおえいと』です。
以前の記事でシンセサイザーのオシレーターにある「波形」についてお話しました。
のこぎり波 矩形波 サイン波 三角波などの説明です。
実はですね… シンセサイザーで音作りをするうえで大事な波形がもう一つあるんです。
「ノイズ」です。それでは、シンセサイザーの波形「ノイズ」について、説明していきます
目次
シンセサイザーの波形「ノイズ」
「Noise(ノイズ)」を和訳すると「雑音,騒音」となります。ここからもわかる通り、「ノイズ」と聞いて、良い印象をもたれる人はいないと思います。しかし、シンセサイザーで音作りをする際は、ノイズの有効活用はとても大切です
ノイズの特徴としては、「全部の周波数を含んでいて、倍音に規則性がない」「ピッチ(音程)が全くない」ことがあげれれます。当然ノイズはメロディーなんて担当できませんね。 だって音程がないんだから…
たいていのシンセサイザーにはノイズオシレーターがついてますので、スイッチを「ON」にしノイズオシレーターにあるつまみで「ノイズ」をいい感じに調節していきます。「ノイズ」だけ使いたいときは、ほかのオシレーターは「OFF」にしてください。ノイズオシレーターのみ「ON」にすることで、「ノイズ」だけになり音程が一切なくなります。他のオシレーターの波形とノイズを混ぜて使用するときは、ノイズ以外で使用するのオシレーターも「ON」にしてください。
ノイズの用途
打楽器系音作りで使用
打楽器系はピッチが明確でないので、打楽器系の音作りはノイズとの相性がいいです。
ドラムのスネアの音作りの際、よくノイズが使われます。
その際、「アタック感」を出すのにサイン波も同時に使うこともよくあります。
SE(効果音)として
ノイズを使えば、「風の音」 「波の音」なんかも簡単につくれます。
EDMなどでよく聞くノイズの使った上昇音、「ノイズ・スイープ」なんかも 作れます。
かっこいいですよね。
開始後、11秒くらいから「シュワシュワ➚」うねりながら上昇してくるサウンドがありますが、ノイズを使用した効果音です
ノイズに適用しているフィルターをいじってみるとよくわかりますが、ノイズはフィルターがよく効きます
これは「ノイズ」が全部の周波数を含んでいるためなんですね。
ノイズに適用されてるフィルター(主にローパスフィルター)をうまく使って、さらに、レゾナンスなんかで味付けするとカッコいい効果音を作ることができます。
フルートなどの「ブレス・ノイズ」の表現
フルート・尺八・アルトリコーダー などを演奏するときの “フッ” とか ”シュッ” などの息を吹き込むときの「ブレス・ノイズ」を表現できます。
フルート系は三角波で表現できるので、オシレーターを2つ使用して、それぞれの波形をノイズと三角波を選ぶとよいでしょう。
ブレス・ノイズは「隠し味」として入れるので、あくまでもさりげなく。
フレーズに混ぜる
通常のフレーズに「ノイズ」を混ぜちゃうことがあります。
これにより音にインパクトがでますネ。
また音がキレイすぎると楽曲に馴染まない時があるので、
音を汚したいときや、少し音をザラつかせたいときにも効果的です。
アタック部分に特徴をもたせたいときにもGood!
ノイズと他の波形と混ぜて使用することになります。
ノイズの種類
White ノイズ
明るめのノイズで一番使いやすいです。
楽曲制作の際、「13kHz以上など、超高域の周波数帯域がもっと欲しい!」と考えてる人も、「White ノイズ」は便利です。
パッド系または、プラック系音色(Pluck 系サウンドとは、Progressive HouseやTropical House 、Tranceなどでよく使われる、アタック感が特徴的な音。コードやリードなどでよく使われる)にホワイトノイズを少し混ぜてあげると、その音域を稼ぎやすいですね。
Pinkノイズ
White ノイズよりも暗めのノイズとなります
White BPF(BPF=Band Pass Filter )
White ノイズのハイとローをカットして中域だけをのこしたノイズ。
Pink BPF(BPF=Band Pass Filter )
Pinkノイズのハイとローをカットして中域だけをのこしたノイズ。
シンセサイザーで音作りをする上で、ノイズはかなり用途があるのがお分かり頂けたと思います
ノイズを使った「実際の音作り」については、いずれご紹介したいと思いますので、お楽しみに。
「セブン & エイト ミュージック」でした。