こんにちは!【SEVEN&EIGHT MUSIC】の管理人『ななおえいと』です。
前回の「オシレータ編①」に引き続き、「アナログシンセサイザーを使っての音作り」です。
前の記事は「オシレーターの波形」についての記事だったので、今回は「ピッチ設定」についお話していきます。「ピッチとは音の高さ,音程の」ことでした。ピッチ、音域が違っていればイメージした音は作れません。シンセサイザーでねらった音をつくるには、最初にオシレーターで『どのような波形にするのか?』を決定してから、次にピッチを設定する必要があります。
まず、音作りの流れを図で確認しておきましょう。
オシレーターでのピッチ設定
オシレーターにはピッチを設定するための「ツマミ(パラメーター)」が必ずついています。ですから、そのツマミ(パラメーター)の意味がわからないと先に進めませんので説明します。
オシレーターにある 『パラメーター(つまみ)』
OCTAVE(オクターブ)
オクターブ単位でピッチを切り替えることができます。このツマミ(パラメーター)自体がないシンセサイザーもありますね。オシレーターが2つついている場合は、オクターブ下の音を重ねると音に厚みがでますよ。分厚いベースなどの定番テクニックです。
さらに、オシレーターが3つあるなら、さらにオクターブ上の音を足してもいい。
オクターブ上とオクターブ下の音が足され、だいぶオケの中での存在感が増していい感じになります。リード音色などで使ってみてください。
オシレーター3つを使用して、オクターブ上とオクターブ下の音を加えた音源です(ちなみにシンセサイザーでリバーブとディレイをかけてお化粧をしています。)
存在感ありますね! 音も分厚くなってます。
COARSE(コース)
半音単位でピッチを設定することができます。TUNE(チューン)と表示されることも。オシレーターが複数あるシンセサイザーの場合は他のオシレーターをつかって、COARSEパラメーターを動かし、完全5度や長3度にずらしてあげると、和音感が出て音がゴージャスになります。
FINE(ファイン)
より細かくピッチを微調整するためのパラメータです。単位はcent(セント)で表されます。ちなみに半音は100cent。
オシレーターが複数あれば、オシレーターのピッチをFINEで微妙にずらしてあげると音に厚みがでてきます。このテクニックを「デチューン」とかいいます。ずらしすぎはただの音痴な音になるので注意が必要ですが、あえてその音痴効果をねらう「ホンキートンク」な感じもあり。
OCTAVEつまみでオクターブ違いにしてから、FINEで「デチューン」するのもおもしろいかも
オシレーターを3つ使用して、そのうち2つのオシレーターのFINEでピッチを少しずらした音源です。
これだけでもだいぶ音に厚みがでて、テンションあがりますね。
『ゴージャス感』もすこしでてきて、踊りたくなってカラダがうずいてきますな。
OCTAVE(オクターブ) COARSE(コース) FINE(ファイン) がシンセサイザーのパラメーターの基本となります。
オシレーターで波形を選び、そのあとピッチを設定してあげるだけで、ねらった音にグッ!と近づきます。オケの中で「音色の存在感」があるということはとても大切なことなので、ぜひ参考にしてください。「シンセサイザーを使っての音作り」については、まだまだお話したいことがたくさんあるので、楽しみにしていて下さい。
「セブン & エイト ミュージック」でした。