こんにちは、【SEVEN&EIGHT MUSIC】の管理人『ななおえいと』です。
今回のテーマは音楽をやるうえでちょー重要な「音楽コード」についてです。
・最近DTMを始めたけどコードの基本について知りたい。
・曲作りに興味はあるけど、音楽理論的なのは苦手。
・楽器をやってるけどコードの基本についておさらいしたい。
・ピアノを習っていたけど、コードなんか教わらなかった。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で「音楽コードの基本」について理解していただけたら、コードから逃げていたあなたはガラリと変わり「コード好き」になること間違いなしです!
私も「DTM・作曲」をやっています。音楽コードの重要性はいつも感じており、毎日必ず音楽理論やコードについて勉強をしています。その知識をコード初心者の方に分かりやすくお伝えしていきますよ。コード初心者以外の方にも復習としてぜひ目を通していただきたいですね。「コード」の話はそりゃもうむちゃくちゃ奥深いのですが、この記事では
【音楽】コードを学ぶのに最低限必要な知識について書いていきますね。
目次
コードの基本
「コード」のことを「和音」とも言います。「3つ以上の異なる高さの音を重ねてできた音」がコード(和音)です。
例外として、エレキギターで「パワーコード」と呼ばれる奏法は2音だけを重ねたコードが使われます。パワーコードはディストーション(音をわざと歪ませる機器)をかけて演奏されることが多いので、3つの音を重ねると音が濁ってしまうからです。
基本的には「異なる高さの3つ以上の音を重ねてできたものがコード(和音)」だと思ってください。ただし、音には相性があります。相性の悪い音同士を重ねても不協和音(ふきょうわおん=不快にきこえる音)にしかなりません。だから音を重ねるにも音の相性が大切になってきますね。
音名について
あなたが飼っているわんちゃん(猫ちゃん)にも名前があるように、音の高さ1つ1つにも名前があります。それが「音名」。誰でも知ってる音名が「ドレミファソラシ」ですね。実は「ドレミファソラシ」はイタリア語の音名です。音名は国によって呼び方が違うんですよ。
コードを学ぶ際に大事な音名は英語音名の「C D E F G A B」。イタリア語の音名の「ド 」にあたるのが英語音名の「C」。イタリア語の音名の「レ 」にあたるのが英語音名の「D」です。
英語音名の「C D E F G A B」は必ず覚えてください! なぜなら英語音名の「C D E F G A B」は、コードに名前をつける時に重要になるからです。だから、コードを学びたいと思っている方は、英語音名の「C D E F G A B」を必ず覚えてください!絶対です。スパルタです!
音名について詳しく知りたい方、関連記事を貼り付けておきますので参考にしてください。
関連記事→【音楽理論】音名とは何か?
コードネーム
コードの種類はたくさんあります。先ほど「音の高さ1つ1つにも名前がある」と書きましたが、1つ1つのコードにももちろん名前があります。コードの名前のことを「コードネーム」と言います。
コードのルート音
例えば、メジャーコード「C」というコードを例に出してみてみましょう。
ちなみにコードの「C」は「シー」もしくは「シー・メジャー」と呼びます。
C のコードは「ド ・ミ ・ソ」の3音で構成されています。
上の図でも表示してある通り、「コードの基礎となる音をルート」といいます。「ルート」のことを「根音(こんおん)」とも言います。コードの中でルート(根音)は非常に重要で、構成音のまさに土台となるものです。
さらに、コードのルート音は構成音の土台になるだけでなく、コードの名前、すなわちコードネームをつける時にも使用されます。
「コードのルート音はコードネームをつける時に使われる」。大事なので必ず覚えましょう!
コードネームのつけかた
コードに名前をつけるときは「コードのルート音」が使われます。この時使われるのが英語音名です。だから英語音名「C D E F G A B」はとても大事ですね。音楽コードで一般的な「メジャーコード」と「マイナーコード」で説明します。
例えば、メジャーコード の「C」の場合。
メジャーコード 「C」のルート音はC(ド )なので、「C」がそのままコードネームになります。ちなみにメジャーコード「C」は、「シー 」または 「シー・メジャー」と呼びます。
3和音で構成されているメジャーコード(3つの音でできているメジャーコード)はルート音がそのままコードネームになりますね。
次、マイナーコードの場合。
「Cm(シー・マイナー)」というコードを例にします。
「マイナーコード」をコードネームで表すときは、ルート音の英語音名にマイナーコードであることを示す「m」をつけるのが基本です。「Cm(シー・マイナー)」のルート音は「C」。そして「C」の隣にマイナーコードであることを表す「m」を付けて、「Cm」と表しますよ。
コードはメジャーコード・マイナーコード以外にもたくさんの種類があります。その全てが構成音のルート音を用いてコードネームが付けられています。
Follow @7and8music音程の基本
音楽では高さの異なる音と音との間隔(幅)のことを「音程」といいます。「音程」は「度」という単位で表します。コードを理解するためには最低限の「音程」の知識が必要です。ここで少し音程について触れておきますよ。
音楽コードの理解は結局のところ「音程の理解」でもあります。ですから「音程」は重要な概念。
とても大事なのでもう一度「音程」という言葉を整理しましょう。
「音楽ではある音からある音までの距離(幅)のことを音程という」
「音と音との間隔を音程という」。
ちょー大事なので覚えておいてください。最初は「2度音程」からみていきましょう!
2度音程
まずは音程の基本となる2度の音程について学びましょう。2度の音程は「長2度(ちょうにど)」と「短2度(たんにど)」の2種類に分けられます。長2度のことを「全音」、短2度のことを「半音」ともいいます。過去に関連記事を書いたので読んでもらうとより全音と半音を理解できますよ。
関連記事→【全音と半音】を理解しよう!
実は2度の音程関係にある2音はあまり相性がよくありません。「長2度の音程」も「短2度の音程」も相性のよくない音同士なのです。この2度音程の関係にある2音を同時に鳴らすと不快な音がします。
いわゆる不協和音ですね。
ドラえもんで例えると「のび太くんとジャイアンの関係」です。ジャイアンはいつも「お〜い、のび太〜」といってのび太くんをいじめていますよね。二人の仲は良くありません。
しかしこの2度の音程、今後たくさんコードを勉強していくにあたり大活躍するんですよ。のび太くんとジャイアンも時には手を取り協力してミッションを達成しますね。そんな感じです…
2度の音程は簡単でかつ、むちゃくちゃ大事。必ず理解しましょう!
長2度の音程
「長2度=(全音)」からみていきましょう。上の図を参考にしてください。
長2度を簡単に説明すると、
「2音間に鍵盤が1つあれば長2度の音程」となります。
上の図で例を1つあげて説明します。C(ド )と D(レ)の間には鍵盤が1つ(C#)がありますね。
よって、C(ド )と D(レ)は長2度の関係となります。長2度の関係にある音は相性がよくないんです。同時に音をならすと心地良い音にはなりません。
「2音間に鍵盤が1つあれば長2度の音程となる」。大事なので覚えてくださいね。
短2度の音程
2度の音程は「長2度」と「短2度」の2種類に分けられましたね。
次は「短2度=(半音)」の音程をみていきます。上の図を参考にしてください。
短2度を簡単に説明すると、
「隣り合う2音は短2度の音程」となります。
上の図で説明します。C(ド )と C#(ド#)の間には鍵盤が1つもありません。C(ド )と C#(ド#)は隣り合っているので短2度の関係となります。
また、E(ミ) とF(ファ)も鍵盤同士が隣り合っていますので、E(ミ) とF(ファ)も短2度の関係となります。短2度の関係にある音は長2度の音程と同様、相性がよくありません。この短2度の関係にある2音を同時に鳴らすとまさに「不協和音」という感じです。
「隣り合う2音は短2度の音程となる」。 呪文のように唱えましょう。
先ほども説明しましたが、相性のよくない2度音程(長2度・短2度)の2音だけを同時にならすと心地よく感じません。
しかし、協和音程(相性の良い音同士)のみで構成される和音に不協和音程となってしまう音を足すと、なんともいえない世界観を作りだします。ここがコードの面白いところです。
特にジャズなどの音楽ジャンルでは協和音程の中に不協和音程が加わる「テンションコード」を多用し、おしゃれ感や浮遊感を演出します。
とにかく2度音程(長2度・短2度)はいろんなところで活躍しますので必ず理解しましょう!
3度音程について
コードの構成音は3度音程で重ねていくのが基本です。3度音程の2音は比較的音の相性がいいからです。
3度の音程も2度音程同様、「長3度」と「短3度」の2種類あります。先ほどの2度音程と違い、長3度音程の関係にある2音も、短3度音程の関係にある2音も心地よく共和する音程なんですよ。3度の音程を鍵盤でみてみます。
長3度の音程
長3度からみていきます。「2音間に鍵盤が3つあれば長3度の音程」となります。
上の図で説明します。例えばF(ファ)とA(ラ)の関係をみます。F(ファ)とA(ラ)の間には鍵盤が3つ含まれていますので(F#とGとG#の3つ)、F(ファ)とA(ラ)は長3度の関係となります。
ちなみに長3度は英語で「メジャーサード(major third)」といいます。コードネームに関係しているので覚えましょう!
短3度の音程
先ほども説明しましたが、3度の音程には長3度と短3度の2種類があります。
今度は短3度の音程をみてみましょう。
「2音間に鍵盤が2つあれば短3度の音程」となります。
上の図で例をあげて説明します。上の図のB(シ)とD(レ)の間には鍵盤が2つ(CとC#の2つ)含まれています。よって、B(シ)とD(レ)は短3度の関係となります。
F(ファ)とA♭(ラ♭)の関係も短三度の関係となります。間に鍵盤が2つありますので。
短3度は英語でマイナーサード(minor third)といいます。コードネームに関係しているので覚えましょう!
長3度と短3度は半音違いですね。長3度音程の2音を半音下げると短3度となるわけです。
コード構成音は3度音程(長3度・短3度)で重ねていくのが基本です。3度音程は必ず覚えましょう!
5度音程(4度音程)
次は5度音程です。5度音程は正式には「完全5度」といいます。コードを覚える際、「3度音程」と同じくらい大事な音程です。
「完全」とは「完全協和音程」のこと。簡単にいうと、「めっちゃ、相性いい音同士じゃん!」ということですね。
「完全5度」同じくらい相性のいい音程に「完全4度」があります。
実はこの二つの音程は表裏一体。完全5度音程の2音のうち片方の音を1オクターブ上下に移動して2音の順番を入れ替えると(音程の転回)、完全5度音程だった2音の関係が完全4度音程の関係になるんです。
完全5度と完全4度音程は表裏一体で分かりやすいので、両方覚えましょう!
この記事では初心者さんに分かりやすいように、「半音の数」で音程を説明しています。
「メジャー・スケール」という「スケール」上で音程を判断する方法もありますが今回は割愛します。コード初心者さんが混乱しないようにシンプルに「半音の数で音程を判断する方法」をお伝えしています。
ついでにもう一つ、コードを学ぶ上で大切な音程「完全8度(オクターブ・ユニゾン)」も覚えてしまいましょう!
8度音程(オクターブ・ユニゾン)
これから紹介する8度音程は「コードを構成している音」という意味ではまた別枠になってしまうかもしれませんが、音程を理解するうえでは大切なので説明します。
8度音程は正確には「完全8度」といいます。「完全」とあったら「めっちゃ、相性いい音同士じゃん!」でしたね。
1オクターブ上(もしくは下)の2音関係を「完全8度(オクターブ・ユニゾン)」といいます。
「完全8度(オクターブ・ユニゾン)」は異なる2音間で最も響きが協和する関係です。
例えば、「ド 」と1オクターブ高い「ド 」は「完全8度」の関係になります。
完全8度(オクターブ・ユニゾン)は最強に相性がいい音同士なんですよ!
そりゃそうです、「ド」 と1オクターブ高い「ド」 は相性がいいに決まってますね。
まとめ
「コード」は話はむちゃくちゃ奥深いです。だからこそまずはこの記事で「音楽コードを学ぶのに最低限必要な知識」を理解しましょう!
「コードを学ぶのに最低限必要な知識」をまとめます。
・英語音名(C D E F G A B)を完璧にする。
・コードの基礎となる音をルート(根音)という。
・コードのルート音はコードネームをつける時に使われることを理解する。
・コードネーム、そしてコードネームの付けかたをイメージできること(まだ曖昧でOK)。
・基本的な音程を理解する。
・(長・短)2度音程、(長・短)3度音程、完全5度音程(完全4度音程)、完全8度音程は必須。
これらは「コード学ぶのに最低限必要な知識」です。必ず理解しましょう!
「SEVEN&EIGHT MUSIC(7&8 MUSIC)」の記事、最後までお読みいただきありがとうございました。