こんにちは「SEVEN&EIGHT MUSIC」の“ななおえいと”です。
今回も音楽の「コード」につい学んでいきましょう! この記事では、
「音楽コードの基本となる、3つの音を重ねた和音」について説明していきますよ。
今回のこの記事では、
・音楽コードに規則性や覚え方ってあるの?
・4つとか5つ重ねたコードは難しいそう…
・とりあえず「3つの音を重ねた和音」が知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
「音楽コード」は三和音が基本です。この記事を読めば三和音についての理解が深まり、この先の四和音や五和音を学ぶ時も挫折しない基礎体力がつきます。
ちなみにコード初心者の方は前回の記事
、
【音楽】コードを学ぶのに最低限必要な知識を最初に読んでいただくことをお勧めします。
メジャーコード
音楽コードで最初に覚えるべきコードは「メジャーコード」です。3つの音で構成されたメジャーコードを長三和音(メジャートライアド)ともいいます。全ての音楽コードはこのメジャーコードと後で紹介するマイナーコードを土台として、そこから派生していると考えてもいいでしょう。3つの音から構成されている「メジャーコード」は最も基本的な和音です。
メジャーコードの基礎知識
メジャーコード(長三和音=メジャートライアド)は3つの音で構成されています。シンプルで明るく、とても調和・安定した響きです。数ある音楽コードの中でも最も基本となるコードですよ。音楽コード初心者の方がまず最初に覚えるべきコード、それがメジャーコード。
メジャーコードの法則
上の図を参照しながら読み進めてください。
ちなみにコードの一番下の音を「ルート」、真ん中の音はルートから3度上にあるから「第3音(3rd=サード)」、一番上の音はルートから5度上にあるので「第5音(5th=フィフス)」といいます。
まずは全てのメジャーコードに共通するメジャーコード構成の法則をお伝えします。
=ルート→長3度→短3度(ルートから完全5度)
すなわち、ルートと第3音(真ん中の音)との関係は長3度となり、第3音と第5音(一番上の音)の関係は短3度となります。第5音はルートから完全5度となります。3つの音で構成されている全てのメジャーコードに共通です。
長3度・短3度など音程の基本がわからない方に記事を書いています。音程の基本がわからない方は参考にしてください。
関連記事→【音楽】コードを学ぶのに最低限必要な知識
響きの特徴
・明るい響きで安定している
・調和のとれたシンプルな響き
・響きがシンプルで無難に使える
🔽メジャーコードをC→F→G→Cの順に鳴らしてみます。
表記方法と呼びかた
例:「C」のコードの場合の表記方法
メジャーコード(長三和音)「C」というコードを例にあげます。呼び方はルート音のみで呼ぶ「シー」が一般的ですが、単音とコードを区別するために「シー・メジャー」と呼ぶこともあります。
メジャーコード(長三和音)の表記方法ですが、ルート音をそのまま英字でかけばOKです。ルート音がC(ド )のメジャーコード(長三和音)は「C」と表記します。
その他にも
「CM(Mは必ず大文字)」、「Cmaj」、「C△」と表記する時もあります。
マイナーコード
メジャーコード同様、優先的に覚えるべきコード「マイナーコード」。3つの音で構成されたマイナーコードを短三和音(マイナートライアド)ともいいます。実際に使用されるコードはメジャーコードとこのマイナーコードが中心となります。繰り返しますが、全ての音楽コードはメジャーコードとマイナーコードを土台として、そこから派生しているものと考えてもいいでしょう。メジャーコードとマイナーコードを理解すればもう曲が作れます!
マイナーコードの基礎知識
マイナーコード(短三和音=マイナートライアド)もメジャーコード同様、3つの音で構成されてます。
メジャーコードの第3音(3rd)にフラット(♭)がついたものがマイナーコードです。第3音が半音下がっただけで、メジャーコードとは雰囲気がガラッと変わった響きになります。
マイナーコードの法則
上の図を参照しながら読み進めてください。
まずはマイナーコード構成の法則をお伝えします。すべてのマイナーコードに共通です。
ちなみに確認ですが、コードの一番下の音を「ルート」、真ん中の音はルートから3度上にあるから「第3音(3rd=サード)」、ルートから5度上にある一番上の音は「第5音(5th=フィフス)」といいましたね。
全てのマイナーコードに共通する構成の法則
=ルート→短3度→長3度(ルートから完全5度)
すなわち、ルートと第3音(3rd=サード)の関係は短3度となり、第3音と第5音(5th=フィフス)の関係は長3度となります。第5音(5th=フィフス)の音はルートから完全5度音程です。3つの音で構成されている全てのマイナーコードに共通です。
響きの特徴
・暗い印象
・不安定な響き
🔽マイナー・コードをCm→Fm→Gm→Cmの順に鳴らしてみます。
表記方法と呼びかた
例:「Cマイナー」のコードの場合の表記方法
マイナーコード(短三和音=マイナートライアド)の「Cm」というコードを例にあげます。呼び方は「シーマイナー」です。「Gm」では「ジーマイナー」と呼びますね。
「マイナーコード」の表記方法ですが、ルート音の英語音名にマイナーコードであることを示す「m(小文字)」をつけるのが基本です。「Cm(シー・マイナー)」のルート音は「C」。そして「C」の隣にマイナー・コードであることを表す「m」を付けて、「Cm」(mは必ず小文字)と表しますよ。その他にも「Cmin」「C-」と表記する時もあります。
ディミニッシュコード
実際に使われる頻度はメジャーコードやマイナーコードほど多くはないですが、ヒットソングでは頻繁に登場する「ディミニッシュコード」。3つの音で構成されたディミニッシュコードを減三和音(ディミニッシュトライアド)ともいいます。
強烈なサウンドですが使用機会は意外と多く、使いこなせると楽曲のクオリティーがかなり上がります。必ず覚えましょう!
ディミニッシュコードの基礎知識
メジャーコードやマイナーコード同様、ディミニッシュコード(ディミニッシュトライアド)も3つの音で構成されています。
マイナーコードの第5音にフラット(♭)がついたものがディミニッシュコードです。
ディミニッシュコードの法則
上の図を参照しながら読み進めてください。まずは全てのディミニッシュコードに共通する構成の法則です。
全てのディミニッシュコードに共通する構成の法則
=ルート→短3度→短3度(ルートから完全5度より半音短い=減5度音程)
すなわち、ルートと第3音(3rd=サード)の関係は短3度となり、第3音と第5音(5th=フィフス)の関係も短3度となります。第五音の音はルートから完全5度より半音短い音程(減5度)です。全て短三度の等間隔でできているコードですね。
響きの特徴
・不安定で不気味
・地味な響き
🔽ディミニッシュコード(dim)の音を鳴らしてみます。
Cdim→Ddim→Edim→Fdimの順。
表記方法と呼びかた
例:ルートがBのディミニッシュコードの場合
ルートが『B』のディミニッシュコードの場合、
Bm(♭5) (=Bm-5)または Bdimと表記します。
呼び方は、
Bm(♭5) (=Bm-5)は ⇒ ビー・マイナー・フラットファイブ、
Bdim は⇒ ビー・ディミニッシュ と呼びます。
dim(ディミニッシュコード)の使い方
dimコードの使い方としては主に
・ドミナントセブンスコードの代理で使用
・パッシング・ディミニッシュとして使用
・トニック・ディミニッシュ
の3つがあります。今回は「ドミナントセブンスコードの代理」と「パッシング・ディミニッシュ」の2つを紹介します。
ドミナントセブンスコードの代理
「ドミナントセブンスコード(○7)」と「そのドミナントセブンスコードのルートの半音上のdim」の構成音が近いので代理として使えます。
🔽Dm7→G7→CM7(dimコード使用なし)
🔽Dm7→G#dim→CM7(G7の代理でdimコード使用)
パッシング・ディミニッシュとして使用
「パッシング・ディミニッシュ」とはコードとコード の間に入るディミニッシュコードのことをいいます。「パッシング=経過する」という意味ですね。2つのコードのルートが全音で離れていて上行している時に、その間にディミニッシュコードを入れるとルートが半音進行になりとても心地よく聴こえるんです。
上行パターンの方が圧倒的に使用頻度が多いいです。でも下行するコード進行にも使えますよ。下行の場合も全音進行するコードの間に使ってくださいね。今回は上行パターンを2つ紹介します。
🔽C→C#dim→Dm
🔽G→G#dim→Am
オーギュメントコード
ディミニッシュコード同様、ヒットソングではよく使われる、不安定で緊張感ある響きの「オーギュメントコード」。音楽コードを学ぶ上で絶対に外せないコードです。使いこなせると楽曲のクオリティーが上ること間違いなし!
オーギュメントコードの基礎知識
3つの音で構成されているオーギュメントコードを増三和音ともいいます。メジャーコードの第5音(5th=フィフス)の音が半音上がったコードです。あまり馴染みのないコードですが、ヒット曲にも多く使用されている重要なコード。ジャズなどを除いて、オーギュメントコード単体で使用するのは難しいですが、ぜひコード進行の流れの中で使いこなしたいコードです。
オーギュメントコードの法則
上の図を参照しながら読み進めてください。
まずはオーギュメントコード の構成の法則をお伝えします。すべてのオーギュメントコードに共通です。
全てのオーギュメントコードに共通する構成の法則
=ルート→長3度→長3度(ルートから完全5度より半音長い=増5度音程)
ルートと第3音(3rd=サード)の関係は長3度となり、第3音と第5音(5th=フィフス)の関係も長3度となります。第五音の音はルートから完全5度より半音長い音程(増5度)です。全て長三度の等間隔でできているコードですね。
響きの特徴
・不安定で独特な響き
・不協和音ぽくて緊張感
🔽オーギュメントコード(aug)の音を鳴らしてみます
Caug→Daug→Eaug→Faugの順。
🔽オーギュメントコードを含むコード進行
C→Caug→C6→C7
🔽オーギュメントコードを含むコード進行
Dm7→G→Gaug→C
表記方法と呼びかた例
例:ルートがCのオーギュメントコードの場合
「Caug(シーオーギュメント)」と表記するのが一般的です。
またオーギュメントコードは「メジャーコードの5度の音が半音上がったコード」なので
「C#5(Cシャープ・ファイブ)」とも表記します。
まとめ
今回は代表的な三和音を説明しました。三和音以外にも四和音や五和音というのもありますが、土台となっているのは三和音です。いろいろなコードに対応できるようになるためにも、まずは今回紹介した三和音をしっかり理解しましょう。
メジャーコード(長三和音)
⇒明るく安定した響きのメジャーコード。
まず最初に覚えるべき音楽コード。
マイナーコード(短三和音)
⇒暗く不安定な響きのマイナーコード。
メジャーコードとマイナーコードを理解すればもう曲が作れる!
ディミニッシュコード(減三和音)
⇒メジャーコードやマイナーコードほど使用頻度は高くないが、ヒットソングではたびたび登場する。
使いこなせると楽曲のクオリティーが上がる。
オーギュメントコード(増三和音)
⇒ジャズなどを除いて、オーギュメントコード単体で使用するのは難しいが、ぜひコード進行の流れの中で使いこなしたいコード。
今回も最後まで「SEVEN&EIGHT MUSIC」の記事をお読みいただきありがとうございました!