こんにちは!【SEVEN&EIGHT MUSIC】の管理人『ななおえいと』です。
ブラック・ミュージックの歴史に燦然(さんぜん)と輝く伝説のアーティスト「ジェームス・ブラウン」。ジェームス・ブラウン(JB)のキレキレのダンスや熱いシャウト、マントショウは有名で、ご存知の方も多いはず。彼のダンスパフォーマンスは「JBステップ」とよばれ あのマイケル・ジャクソンも幼少期にジェームス・ブラウンのステップを学んだといわれています。さらにジェームス・ブラウンは、思わず踊りたくなる画期的「リズム」を発明したアーティストでもあり、「ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」とよばれるまでになりました。もちろん、日本の音楽シーンにも大きな影響を与えていますし、彼に影響を受けている日本のアーティストもたくさんいます。
そんなジェームス・ブラウン。 実は音楽史上はじめて「ファンク」と呼ばれる音楽を生み出したのはご存知ですか?今回はそんな偉大なアーティスト「ジェームス・ブラウン」と「ファンクミュージック」にスポットライトを当ててみました!!
目次
ファンクミュージックとは
さー、そのファンク。いわゆる、「ブラックミュージック」と呼ばれる音楽ののジャンルの一つであります。ファンクミュージックとは簡単に言うと、「リズムに特化したダンスミュージック」です。ファンクミュージックはリズムに重きを置いてるんですね。
ロックなどは8ビートといわれるリズムが基本ですが、ファンクは基本16ビート。これは、1小節に16個の音が入る非常に細かいリズムです。バックビート(裏拍)を意識した16ビートのリズムとフレーズを反復させ、強烈なグルーブを生んでいくのがファンクミュージックです。ドラムや 分厚いベースライン 切れきれの鋭いリズムギターからホーンセクションまで、演奏される楽器をリズム楽器として使用し、演奏楽器の多くが16ビートのリズムを形成しています。16ビートなので、リズムが正確に刻みやすく、ダンスにもってこいのリズムです。
70年代に流行ったダンス音楽も、みな16ビートでした。実際、ディスコブームの発展にもファンクは大きく関わっています。そのダンス音楽であるファンクは一つのジャンルとして確立し、後のダンス音楽、すなわち ヒップホップ、ハウス、ディスコ、テクノに影響を与えいきます。ただ実際はファンクミュージックが生まれたとされる60年代と、その後の70年代のファンクでは、かなり違って聴こえます。ファンクは多様性ある音楽ですね。
ジャズとの比較
同じブラックミュージックのジャンルの一つ「ジャズ」と比較してみましょう。ファンクは踊るための音楽、ダンス音楽なのに対して、基本的にジャズは鑑賞用の音楽で、4ビートが基本。(ジャズは色々なリズムの曲がありますが、基本は4ビート)ファンクの16ビートと違い、ジャズでの4ビートは音の範囲が広くとれるので、正確にキッチリ4つ刻むのではなく、それぞれの楽器のリズムのとり方にゆらぎがあります。そしてそれが結果的に、いわゆる「スウィング」と呼ばれるジャズ独特のノリを生んでいます。
また、観賞用のジャズは、コード進行などがどんどん複雑になっていきますがダンス音楽であるファンクは1コード同じフレーズのみを延々繰り返したりもします。後に紹介するジェームス・ブラウンの有名な曲、「Sex machine」 でも、同じフレーズを延々繰り返しています。この、1コード同じフレーズの延々繰り返しが、高揚感を生むんですね。
ジェームス・ブラウンが生んだノリノリのリズム
ファンクは「リズムに特化したダンスミュージック」でしたね。
ここで、ジェームス・ブラウンが発明した画期的なリズム、日本の音楽シーンに影響を与えたなリズムを紹介してみたいと思います。
「Sex machine」の「The One」
「ゲロッパ!」でおなじみ、ジェームス・ブラウンの代表作が「Sex machine」です。ファンクは 1コード同じフレーズを延々繰り返しがポイントでしたが、まさにこの「Sex machine」がそう。
この曲でジェームス・ブラウンはバンドメンバーに対して「1拍目を強調」させました。この「1拍目を強調」したリズムが、いわゆる「The One」です。
実際ジェームスブラウンのバンド・メンバーも
「JB FUNKの秘密は”The One”なんだ。」といっています。
「funky drummer」の有名なドラムフレーズ
「funky drummer」という曲。注目は音楽史に残る有名なドラムフレーズ。この曲の途中、ドラムだけになるところがありますが、このドラムフレーズを聞いたことある方は多いのでは。
このドラムフレーズ。ヒップホップの基盤となった有名なドラムブレイクで、1000回以上サンプリング(引用)されているといわれています。最も多くサンプリングされている曲です。
こんなドラムフレーズです。
ね!聞いたことあるでしょ。
「cold sweat 」の「スリップビート」
ファンク誕生のきっかけとなった伝説の曲といわれる「cold sweat」。(ファンク起源といわれる曲は諸説ありますが…)
スネアが4拍目の裏に入る、「スリップビード」と呼ばれるリズムが、ファンキー。
それまでのリズムとは違う、新しい感覚だったので、当時は耳を疑った人もいたのではないでしょうか。
聞いてみましょう。
drum譜の赤まるが4拍目の裏に入るスネアです。スリップビードです。
いや~ ファンキーですね! もっとジェームス・ブラウンやファンクを知りたい方。ジェームス・ブラウン の映画、『ジェームス・ブラウン 〜最高の魂を持つ男〜』なんかを、みてみるのもいいかもしれませんね。
SEVEN&EIGHT MUSIC(7&8 MUSIC)のブログ最後までお読みいただきありがとうございました。
いや~ ファンキー ファンキー。