こんにちは!【SEVEN&EIGHT MUSIC】の管理人『ななおえいと』です。
今回のテーマも、前回に引き続き、音楽をやるうえでちょー重要な「音楽コード」についてです。前回の「音楽コード」ってそんなに重要なの?前編 の簡単なおさらいです。
まず、コードは「和音」とも呼ばれていて、基本的に「コードは3つ以上の音を重ねてできたもの」です。その重ねる音にも相性や規則性があります。
音楽コードがなぜ、そんなに重要なのか? それは
1. 曲の響きが変わって、表現が豊かになり、メロディーが生きてくる
2. 楽曲アレンジの要となってくれる。 からでした。
今回の記事では少し視点を変えて、実際にサウンドをつかって「音楽コードの重要性」を説明していこうと思います。
音楽コードの重要性をサウンドを使って説明
「音楽コード」の重要性を実際にサウンドを使って説明していきます。まず、次のようなピアノのみの簡単なメロディーを用意しました。まだ、コード付けはしていません。
メロディーのみだと、なんか味気ないですね。
女性のファッションで例えてみたいと思います(突然どうした?)。無地の白Tシャツ(丸首)にストレートジーンズをはいて、お化粧なしのスッピン。 てな感じでしょうか?(個人的にはこのような服装&すっぴんも好きですが、飾り気がなくシンプルという意味で使いました。悪しからず…)次はこのメロディーにピアノで簡単なコードをつけてみました。
まだ物足りない感じがあるのは否めませんが、明らかに、先ほどのメロディー単体よりもいいですよね。簡単ではありますが、メロディーにコードをつけたことで足元がしっかりとし、表現がでてきました。
女性のファッションで例えると…無地の白Tシャツとスリムジーンズ(先ほどはストレートジーンズ。えっ、どうでもいいって?)。そして、ジーンズに合うヒールを履き、ロールアップして細い足首もだしてる。シンプルだけどいい!コードをつけたので、メロディーが生きてきました!ではでは、コードをもとに,アレンジを進めていきます。
コードをもとにアレンジ
今度は、さきほどのサウンドにPAD音色とベースを足してみます。PAD(パッド)とは空間的な広がりを持ち、持続音を特徴するシンセサイザーの音色です。スカスカなサウンドの場合、その音の隙間を埋めてくれます。アイドルが歌って踊っている後ろで、広がって雰囲気を出している、ドライアイスみたいなものです。PADは先ほどのコードを使って全音符的にいれてるだけ。
ベースはブラス系(金管楽器)の音色を使っています。ベースはコードのルート音しかつかっていません。
PADが入ると、見事に音の隙間を埋めてくれますね。ベースが入ると、ベースの低音が曲をしっかり支えてくれます。
大事なことはPADもベースも、コードの構成音だけでアレンジされているという点です。
すなわち、PADは先ほどのコードを使って全音符的にいれてるだけですし、
ベースはコードのルート音しかつかっていません。白のTシャツから、襟付(えりつき)の白シャツに変わり、胸元も開けてセクシーさがでてきました。
お化粧もしっかりして、だいぶお出かけモードになってきましたな。
アレンジをすすめましょう。現在はメロディー(主旋律)にピアノを使い、そこに、ピアノでコードを弾き、そこにPAD、ベースが入っています。次はメロディー(主旋律)にストリングス(弦楽器)を追加します。よって、メロディーを奏でているのはピアノとストリングスということになりますね。
さらに、ストリングス(弦楽器)でカウンターラインを追加します。「カウンターライン」とは、メインメロディーに対して、そのメロディーが映えるようなサブメロディーを奏でることです。カウンターラインを追加することで曲に厚みも出てきます。
今回は、カウンターラインもコード構成音のみを使用し、その構成音どうしをなめらかにつなげていきました。もちろんカウンターラインでコード構成音以外を使うことも多々ありますが、今回は使いません。どうしてつかわないかというと、コード(コード構成音)のみで、これだけアレンジが進む!ということを、ご説明したいからです。ではどうぞお聞きください。
ストリングスでメロディーとカウンターラインを奏でることでだいぶ華やかになりました。かっこいいバックを持って、アクセサリーも輝いて、表参道辺りをさっそうと歩いてますな。では、最後です。
メロディーの合間、合間にシンセサイザーでオブリガードを入れました。「オブリガード」とは、メロディーをより引き立てる目的で、合いの手みたいに演奏される短いフレーズのことです。このオブリガードもコードの構成音のみを使用し、なめらかにつなげています
すこしきらびやかにしたかったので、メロディーにベル系の音色をも足しています。これによメロディーに彩(いろど)りを添えます。あと、ドラムで軽くリズムを出しています。
最後のサウンドを聞く前に、もう一度最初の「メロディーのみ(コードなし)」の音をお聞きください。
コード(コード構成音)を中心に楽曲アレンジが進んでいきましたが、
味気なかったこのメロディーが、コード中心のアレンジでどこまで表現豊かになり、メロディーが生かされるようになったかお聞きください。
「今日の主役はこの私! ほーほっほっ」みたいな感じがでてきましたね。
メロディーにコードを付けると、メロディーが生きてくるだけでなく、アレンジにまで大きく影響するのです。そしてそのアレンジが、さらにメロディーを生かす。コードって大事ですよね。
同じメロディーでもコードの付けの選択肢はいくつもあります。奥深いですね、「音楽コード」って。
どうして、女性のファッションに例えたのか?いまだわかりませんが、今回も
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